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音楽を学ぶ為に滞在していたイタリアで、巨匠フェデリコ・フェリーニ監督による[寄席の脚光](‘50)の中で歌手としてのキャリアをスタートさせたVanja Oricoが64年にリリースした自身屈指の人気名盤。クラブDJからの人気も高いJorge Ben作のキラーチューン等を可憐な伸びやか歌声で聴かせた、全作品中最もダンサンブルな一枚[Brazilian Songs]の出品です。

イタリアからの帰国後に出演した、リマ・バレット監督作[オ・カンガセイロ]で、カンヌ映画祭で喝采を浴び世界各国で一躍人気女優としての地位を獲得し、後にフランスで初のレコーディングに参加。その後も数多くの映画に出演し、作品中で見事な歌声を披露したブラジル映画界の歌姫の代表作。Chico Buarque等を手掛けたFrancisco De Morais指揮によるオーケストラの洗練されたジャジーな伴奏に乗せ、年齢を感じさせない可憐で伸びやかな美声を聴かせる一枚です。

シングル・カットもされたJorge Ben作のキラーチューン”Dandara”を皮切りに、Carlos Lyra作の明るく弾けるドリーミーなサンバ・チューン”Aruanda”、大人のムードが溢れるジャジーで妖艶なスローナンバー”A Morte Do Deus Do Sal”、Ze Keti作のサウダーヂ感溢れるサンバ・チューン”Acender As Velas”、リズミカルな歌唱とコーラスとのバランスもナイスなCarlos Lyra作のクールなジャズ・サンバ”Maria Moita”や、同タイプの”Sassarue”、Dulce Nunes作のエレガントなジャズボッサ”Carroussel”等、全12曲を収録しています。

大変貴重な当時のオリジナル盤です。よく見かけるジャケと一部異なり、[Brazilian Songs]のタイトルが入った珍しいジャズで、恐らくは海外向けにスリーブを差し替えてリリースされた盤かと思います。アナログ盤の再発は無く、クラブDJからの人気も高い名盤です。お探しだった方や興味がある方は是非ご検討下さい。


■リリース情報

ChanteclerCMG-2295
ブラジルオリジナル盤
1964年リリース
オリジナルピクチャースリーブ
二つ折りペラ紙貼り付け
内溝あり
新品ダイカットスリーブ付

■コンディション

盤　VG++(Aサイドにスレ、表面上の極浅い傷が若干ありますが、再生には影響ありません。Bサイドは薄スレのみ。両面共に艶は充分です。両面共にチリ等はほぼ無く、クリアな再生が楽しめる盤です。レーベルは綺麗です。)

スリーブ　VG++(小さな角打ち。裏側に小さな書き込み、経年による僅かな変色あります。酷い傷や汚れは無く、当時のブラジル盤としてはかなり綺麗な方かと思います。)


■此方の商品は現状渡しになります。

基本的に検盤は全面クリーニング後に目視にて行っております。気になる箇所がある場合には試聴しておりますが、全面試聴はしておりませんので見落とし等が有る場合がございます。また、再生環境等により聴感上で違いがある場合がございます。併せて御了承の程お願い致します。
コンディション等の表記はあくまでも主観的なものです。御参考までにお願い致します。
品である事を御理解の上、NCNRのお取引を御願い申し上げます。

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