もう、かれこれ、１０年間ぐらい、ブラジルに行っていませんが、ブラジルで一番の宝石産地と申しましたら、それは、ミナスジェライス州でございます。聞くところによると、「すべての宝石が集まる州」という意味だそうです。この州の一番大きな街（州都）は、計画都市ベロリゾンテですが、油断すると、すぐに迷子になって、自分の今いる位置が分からなくなる、恐ろしい街です。ナイトクラブ「さそり」からタクシーで帰る時、不必要に何度も道を曲がられ、どこを走っているのか分からなくされてしまい、ぼったくられた事があります。眼鏡をかけた、真面目そうな運転手だったんですけどねえ・・・・・（怒）。 もちろん、日本の京都も、他府県の人には分かりにくい街ですが、ベロリゾンテの場合、さらに京都の上を行っていて、その碁盤の目のように張り巡らされている道に、さらに、バツ印が入ってくるのです。つまり、交差点に立った時、「前」「後ろ」「右」「左」「右斜め前」「右斜め後ろ」「左斜め前」「左斜め後ろ」に道があり、ちょっと、油断してよそ見をしていると、自分の行きたかった方向がどっちだったか、分からなくなるのです。  この迷宮都市ベロリゾンテには、サンパウロから１２時間ぐらいバスに乗ると、到着します。そして、そこからバスで１時間半ほど乗ると、インペリアルトパーズで有名な「世界遺産の町オーロプレット」があり、また、同じく、ベロリゾンテから、バスで東に３時間ほど乗ると、アミーゴの住む町「バラダレス」に到着します。そして、さらに東に５時間ぐらい乗ると、ブラジル最大の宝石集積地「ティオフィロオト二」の町が現れ、そこから、またまた、さらに８０キロ程、北上すると、今回のロイヤルブルー系インディゴトルマリンの産地「Jose da safira（いわゆる、サフィーラ）」にたどり着けるわけです。。 とにかく、ブラジルは広いのです。３０代の時、冬休みを利用し、約１か月半かけて、バスで、ブラジルの、ほぼすべての主要都市を回りましたが、今は、もう、体力的にも、そして、気力的にも無理です（笑）。 さて、今回、皆様にご紹介いたします「トルマリン」は、「これ、ブルーサファイアですよ・・・」と渡されると、ほぼ誰も疑わないと思います。それぐらいブルーサファイアにそっくりです。しかも、見事なロイヤルブルー、コーンフラワーブルーをご覧になれます。ただし、その為には、卓上蛍光灯の真下で見るか、もしくは、ペンライトを当てながら見るか、はたまた、強い太陽光にかざしながら見るか、そのうちの一つを選択しなければなりません。もちろん、天井に着いた蛍光灯の光などの弱い光でもロイヤルブルーは、ちらちらと見えますが、前者の場合と違って、ずいぶんと見える量が少なくなります。ですので、当商品は、ルースコレクターの人向きではないかと思います。今は、ほとんど産出されていないので、珍しい事は珍しいですし、サイズの大きいものは、かなりの高額（数十万円）となりますので、「それは、ちょっと…」と仰る方もおられると思います。それら諸々を総合的に考えて選択なさるのが良いと思います。 ペンライトさえ使って頂ければ、色は、本当に美しいです。ほれぼれ致します。かなり上等なブルーサファイアでないと出現しない「青色」でございます。ぜひ、お楽しみ下さい。